2012年3月13日火曜日

動作に伴う腰痛(12.03.13)


 日本人の80%が経験するという腰痛ですが、その80%以上が原因不明とされます。つまり、「医学検査では異常がないにも拘らず痛い」というケースが圧倒的に多いということです。

図1
図1 体を曲げるときに痛い
 立ったまま体を前に曲げる時には、背骨の土台の骨盤も同時に前に倒れていくのですが、図1の左側の絵のように、ヒップや太ももの裏側の筋肉が硬くなっている場合には、骨盤が後ろに引かれて前に倒れていかないため、腰椎が急角度で曲がることになり、ここに大きな負担がかかります。イスに座る動作で痛む場合もこのタイプと考えられます。

体を反らすときに痛い 
 反対に体を後ろに反らすときに骨盤や太ももの前側の筋肉が硬くなると、図2の左側の絵のように骨盤が前方下に引っ張られ、骨盤が後ろに傾かないため、腰椎が過剰に反ることになり、やはりこの部分に大きな負担がかかります。イスから立ち上がる動作で痛む場合もこのタイプと考えられます。
図2 
図2

全ての慢性腰痛がこの2種類に集約できるわけではありませんが、動作時痛としてはよく見られるパターンです。