2008年8月22日金曜日

運動六分に腹八分 (08.08.22)

 熱戦を繰り広げた北京オリンピックもあと数日で終幕を迎えようとしています。それにしても、中国選手の登場時にあらゆる会場で沸き起こった「加油(ジャーヨ)」の大合唱はすさまじいものでした。
 中国語の「加油」は「頑張れ」を意味しますが、この「頑張って」という言葉は、コミュニケーションツールのように、日本でも日常の様々な場面で使われています。
   スポーツクラブなどでもよく聞く言葉です。インストラクターがクラスのムードを高めていくときに、自然の流れの中で使われる場合もあるでしょうが、この言葉の使い方には注意が必要です。
 中高年者では、運動は全力で行うものであるという意識が自然に働き、頑張り過ぎてしまう人も少なくありません。結果的に「もっと頑張れ」と煽ってしまうことになれば、外傷・障害の発生リスクを高めることになります。
 アスリートでなければ、運動は気持ちよく行う方が効果的です。健康スポーツは、苦しみながらやる必要はありません。そもそも、歯を食いしばりながら頑張り続けるプログラムでは長続きしないでしょう。  腹八分という言葉がありますが、運動強度は6割で十分な効果があります。
 「運動六分に腹八分!」何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」ということです。
 運動習慣を持つことは重要ですが、運動を頑張り過ぎないことも大切です。