2008年4月5日土曜日

身体は心地よさを求めている (08.04.15)


①何を行うのか(種目)
②どのくらいの強さで行うのか(強度)
③どのくらいの時間を行うのか(時間)
④1週間に何回行うのか(頻度)

 これらは、運動処方を行う際に考慮すべき4つの要素です。フィットネス指導者であれば、誰もが知っていることですが、スポーツクラブでトレーニングしながら周りを観察していると、意外に適切な運動強度で実施している人は少ないように思えます。
 ストレッチングなどはいい例で、顔をゆがませ、歯を食いしばりながら行っている人もめずらしくありません。スタジオで行うエアロビックエクササイズも、かつては心拍数をチェックしながら行っていましたが、今はどのような強度管理をしているのでしょうか。
 インストラクターの掛け声に呼応して、必死に限界に挑戦しているようなシーンを見かけることもあります。
 運動強度は個人の体力に合わせて設定するものなので、激しく見えてもその人にとっては適切な強度であるかもしれないし、軽い運動に見えても、ある人にとっては強すぎることもあります。
 つまり、見た目の強度による判断は難しいということであり、運動実施者が適切な強度管理(自己管理)が行えるようなインストラクションの重要性を物語っているともいえるでしょう。
 健康づくり運動は気持ちよく感じる程度の強度で十分な効果があります。
 ベストの強度を知っている身体からの声に、もう少し耳を傾けてみてはいかがでしょう。
 身体は心地よさを求めているのですから。

※08.09.19:内容改変